容赦の無さに癒される






水木しげるさんの

100分de名著を見つけて

読んでます。

やっぱり面白い。




去年放送してた?!


知らなかった…。









水木しげるさんの漫画を

子供の頃読んだ時


人の死が

ドラマチックな演出は無く

サクッと

淡々と描かれてるのに


衝撃とショックを受けました。

(背景画は緻密ですが)




けど

大人になって読むと

見方が変わる。





人間は

自然や世界の現象の中で無力で

小さな存在だと

実感させてくれて


正直、ホッとする(笑)


容赦の無さに癒されるんですよ。




水木さんは

老子で言うタオを

感じてた人だと思う。



水木さん関係本では


松下一郎が主役の『悪魔くん』と

『のんのんばあとおれ』


に、

自分の価値観をひっくり返されました。



そして

この方の南方戦争体験漫画は

唯一無二。


伝えるために

生かされたんじゃないかと思うし


現地の人々との交流や

現地の人々への思いを描いてる箇所を読んで



人の幸せって何だろうって

これも価値観ひっくり返された。





あ、

もうまとまらなくなるから止めよ(笑)




因みに

100分de名著シリーズでは


フランクルの『夜と霧』

老子の『老子』


が神回だと思ってます。




特に『老子』で

ドリアン助川さんの

貧乏時代の気付きを語られてる回に


私もタオを感じて救われた。



(タオを説明してと言われても

表現のしようがなくて。

言葉にしたら違うものにもなりそうで


伝えるのむつかしいな。)





『老子』回で


人生上り坂の時に読むのは孔子

下り坂の時に読むのは老子と


研究者の方が

言ってたのも

忘れられない。





水木さん作品は

自分にとって


上り坂の時に読むものでなく

動けないときや

立ち止まってしまった時に読む事が多いです。






容赦は無い

けど優しいんだよね。