憐憫の色

ミソラ







藍色とか群青色


今でこそ

好きな色だけど



子供の頃は

特に好きな色ではなかった。



好き、嫌いというより

可哀想な色だと

思ってた。




小学生の頃、

クラスメイトの水彩画を見たら

藍色や群青色を使って

絵を描いてる子がいなくて

(当時の私はそう感じた)


自分の絵の具箱見たら

藍色と群青色が余ってた。




何だか

急に淋しい気持ちになって

それから

藍色と群青色を沢山使って

絵を描くようになった。


確か小3の頃。



緑や川など自然の中の

深い影の部分や

夜空、


黒や茶色を

色んな色を混ぜて作る時



どうにか

藍色と群青色を使える部分はないか


そんな事考えながら

小学生の頃は

水彩画を描いていた。





高校生くらいになって

ギリシア宮殿を描くのに

ハマってた時



白い宮殿が

藍色と群青色を混ぜた

暗い夜空に

ボヤっと浮かんで

佇んでる様子を描いて




その時初めて


これらの色を


可哀想じゃなく

綺麗だと

思えるようになった。




これ、


憐憫が

愛情に変わった

瞬間ですかね?






昔から天邪鬼で

皆に人気があるものには寄り付かなかった。

色もそう。


ピンクや赤は

女の子に人気がある色だから

絶対に選ばないと決めてた。



⋯まあ、自分には選ぶ資格がないと

勝手に決めてました。

自分の時代は、ピンク色って

女の子の花形の色。

素敵女の子は皆好きでしょ?って圧力を

感じた色だった。


私は日なたを歩く女の子じゃないと

思ってたから

ピンク色綺麗って思いながら

選べなかったのよね。


で、天邪鬼になって

選ばれないものを

わざわざ選んできた。




(で、流行の物はブームが去ると

1人ひっそりハマる事が多い。)




大人になって

随分そんな性質は

緩和されてきたかなと思うけど。




それでも

人気があるって世間が言ったら

わざわざ目を背けたくなる。

可愛くないし、損な性格。






絵を描いてて

藍色や群青色を見たら



これらの色を

可哀想だと思って

必死に使ってた

子供時代が蘇る。






子供の自分、

無力なのにね、

何をそんなに必死に

助けようとしてたんだろうか。