母親






何でお母さんは、

そんなに一生懸命

働くん?



と、子供の頃

母親に質問した事がありました。



母親は、



あんたたち(私と姉)の

ためよ。







と言いました。



それを聞いて、

私はちっとも嬉しくありませんでした。



激務で、

いつも家では、眉間にしわ寄せて

仕事関連の勉強しながら、

寝落ちしていた母親。




そんなにしんどい思いしてまで、

私たちのために

働かなくていいよ。


子供のためにじゃなくて

自分のために生きてよ。




私は、そう思って

罪悪感が、半端なかった。







子供の頃の私は、

そう思う反面、

母が仕事が好きなのも気付いてた。


きっと母は

仕事を誇りに思ってる。


休日も、年末年始も出勤で

夜勤もあって

母がいないのが淋しかった。


けど


この仕事を辞めたら

母が母じゃなくなる


とも思ってました。



ほんまに母親に対しては

相反する思いが共存してました。




一方母は、

仕事に打ち込んだことで

家族を犠牲にしたという罪悪感が

どこかにあって


時々、果てしなく過保護になるくらい

優しい。

仕事を退職した今でも。



私は、いい加減

母の影から

抜け出さなければと思うのに


母に優しくされると

飛び上がるほど嬉しくて

その言葉に甘えてしまうし


逆に母の機嫌をいつも心の奥底で

うかがっていて

反発する時があっても、

反発すると、罪悪感が凄くて


やっぱり母が正しくて

自分が無力な存在に感じます。






何か、色々ナーバスになりすぎて

自分の、この虚無が何なのか

掘り下げたら


やっぱりこれに行き着いた…。






もう、私はいい大人。

なのに

大人になれず情けなくて

苦しい



と思っているんだね、自分




今日はとことん暗いな、自分。


解決策は未だに分かりません。


こういう夜もあるさ。





けど、娘には

私と同じにならないように、

育って欲しいと

思います。