憎いからこそ







憎い、嫌い…そんな沸き上がる負の感情。


こんな不穏な感情を向けた対象…





それは

前述のブログに載せた

カラムシという植物です。




去年、

カラムシを刈ってる間、

ヤツに対し

憎悪しかありませんでした。



刈っても地下茎で増えて

キリがない。



地下茎がゴツ過ぎて駆除しきれない。


おまけに

蛾の幼虫が大発生する恐れがあり

とにかく気持ちわるかった。

(橙色の頭に黒い胴体の芋虫)


幼少期

習字の習い事に行く道端に

カラムシの群生があり

毎年秋に、その芋虫が大発生。

道端一体が

足の踏み場も無い程

芋虫の死骸で溢れてた(泣)記憶があり…



カラムシには

良い印象が1つも無かったのです。





けど、憎悪が行き過ぎて

ある日ふと思ったんです。




何か、コイツにも

良い所は無いのかな?


それを知れば

こんなに苦々しい気持ちに

ならなくて済むのでは?



私が一方的に憎いだけで

カラムシ自身は、

自分の生を全うしてるわけだから。





そんなわけで、

カラムシを調べてみたら

凄い植物だという事を知りました。




縄文の昔から

その繊維を利用して

糸に加工され

布製品が作られてきたこと。

(いまでも、伝統が残ってる地域がある)

このため、時代によっては

とても大切にされた植物だったよう。




葉っぱは

染め物に利用出来ること。

食べる事も可能





で、憎き地下茎には

止血効果があるんだとか。





何なの?

パーフェクト・ボディやん!


役立ち過ぎて

逆にジェラシーだわ(笑)



何て、出来たヤツなんだ…。





この事実を知ったおかげで、

果てしない憎悪から

抜け出す事ができました。






もし、駆除しきれなかったら

糸に加工して

子供のオモチャの

ハロー・キティの羽織機で

コースターでも作ってみようかな?



なんて考える

心の余裕も出来たくらい、

気持ちが軽くなりました。






憎悪に苦しんだ時は

その対象を、

違った角度で見る事で

憎悪から抜け出す事ができる。






それを、

身をもって教えてくれた

カラムシでした。










けど、

生えてきたら

早めに駆除するけどね(笑)






因みに、

自分が住んでる地域では

カラムシとは呼びません。


色々な読み方があるようです。




カラムシという名称も

調べてて、初めて知りました。








世が世なら

カラムシ売って

商売出来ただろうな~(笑)